いさお式志望校合格への三か条
三、「覚えて忘れる」を繰り返せ
2013/09/14
こんにちは!家庭教師のいさおです。
長かった夏休みも残りわずかになりましたが、みなさん良い思い出はできましたか?
「どこにも連れて行ってもらえなかったよぉ~」という人もいるかと思いますが、夏休み明けすぐに期末テストがあるという学校も多いと思いますので、期末テストに向けてしっかり準備をしつつ、残り少ない夏休みを思う存分満喫してください。
前回に続き、今日は『いさお式志望校合格への三か条』の3番目
「覚えて忘れる」を繰り返せ
について、その心得を分かりやすく説明したいと思います。
みなさん、『エビングハウスの忘却曲線』のことはご存知でしょうか?
エビングハウスという心理学者が行った記憶に関する実験において、被験者は一度記憶した内容を1時間後には56%忘れて、1日後には74%を忘れているということが明らかになりました。(この実験は“意味を持たない3文字を記憶させる”というものなので、そのまま勉強における記憶に当てはまるのかどうかという疑問も残りますが、覚えたことはすぐ忘れてしまうのが当たり前だということは分かると思います。)
よく生徒から「全然覚えられない」「覚えてもすぐ忘れる」という声を聞くのですが、そんな時にはこの忘却曲線の話をして、「ごく一部の天才は違うかもしれないけど、僕らのような凡人は忘れるのが当たり前なので気にするな」とアドバイスします。
そして、復習することがもっとも大切なことだと付け加えます。
人間は一度覚えたことでも、何もしないと時間の経過とともにどんどん忘れてしまいます。
1度きりの勉強では記憶はほとんど定着しないので、何度も繰り返し復習することが記憶するためのポイントなのです。
また、忘却曲線グラフを見ると、実験直後から1日目までがかなりの急勾配で、それ以降がほぼ水平になる曲線になります。
つまり、1日後以降はほぼ同じ記憶の保持率であるので、勉強した次の日に復習した方が復習にかける時間が大幅に短縮されることになります。
したがって、学校の授業で習ったことは、まずその日のうちに簡単に目を通す程度でも復習することをオススメします。そして、翌日改めて時間を作って復習することがベストです。
その後、1週間程度の期間を空けて復習するようにすると、かなり記憶に定着するはずですし、さらに定期的に復習を繰り返すことでより強固な記憶の定着に繋がります。
1冊の問題集を繰り返し解くことを薦めるのも、こういう理由があるからです。また、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目・・・といった具合に回数を重ねるごとに問題を解く時間も少なくなるはずなので、やってみると思ったより楽に実践できると思います。
以上、『いさお式志望校合格への三か条』のすべてを説明しましたが、いかがだったでしょうか。
ほんの少しでも皆さんの今後の学習のヒントになれば幸いです。